エレベーターに閉じ込められるさめちゃんのお話

ある日、さめちゃんは高層ビルにやってきました。ビルの中にはモダンなエレベーターがあり、その便利さにさめちゃんも感心していました。

さめちゃんはエレベーターに乗り込み、ボタンを押して目的の階を選びました。エレベーターが動き出し、さめちゃんは外の景色がどんどん小さくなっていくのを楽しんでいました。

しかし、突然エレベーターが急停止しました。さめちゃんは揺れて転んでしまい、驚きました。「えっ、どうしたんだろう？」

エレベーターの中が暗くなり、さめちゃんは閉じ込められてしまったことに気付きました。最初は不安そうな表情を浮かべていましたが、次第に冷静さを取り戻しました。

「大丈夫、きっとすぐに助けが来るはずだから」とさめちゃんは自分に言い聞かせました。

時間が経つにつれ、さめちゃんは少し寂しさを感じましたが、その寂しさをふっと吹き飛ばすために歌を歌い始めました。小さな声で歌うさめちゃんの声が、エレベーターの中に響き渡りました。

すると、しばらくしてエレベーターの外から声が聞こえてきました。「大丈夫かい、中に誰かいるのかい？」

さめちゃんは声を上げて「ここにいます！閉じ込められてしまってるんです！」と答えました。

その後、消防士たちが駆けつけてきて、さめちゃんを無事に救出しました。さめちゃんは安心した笑顔で消防士たちに感謝の気持ちを伝えました。

このお話を通じて、さめちゃんは急な出来事に対する冷静さと勇気を示しました。困難な状況でも前向きな姿勢を持ち、自分の力を信じて乗り越えることができることを学びました。